排水管から水漏れ!?応急処置はどうする?
住んでいる家で水漏れが発生すると、あわててパニックになってしまう人が多いことでしょう。そんなときに冷静に行動するためには、水漏れの応急処置手順を頭に入れておくことが大切です。本記事では、水漏れ時の応急処置から水漏れの原因、どんなときに修理業者を呼ぶべきかを解説していきます。
水漏れの応急処置手順
排水管の水漏れが発生した際には、まず水漏れ箇所に流れる水を使用しないようにしましょう。水を流さなければ水漏れは起こらないためです。
もし水を使っていないのに水が漏れている場合は、給水管からの水漏れが考えられるのです。水漏れの被害を最小限に抑えるため、以下の手順で応急処置を行います。
濡れてしまった部分を拭き取る
まず、漏水によって濡れてしまった床や壁、家具などを乾いた雑巾で拭き取ります。濡れたままにしておくと作業がしづらくなるだけでなく、濡れた部分が損傷する恐れがあるのです。
水漏れ箇所が確認できる場合は、排水管の水気も拭き取っておきましょう。
屋内の場合は換気
水気を拭き取った後は、屋内の場合、充分に換気を行いましょう。一度濡れてしまった箇所は、水気を拭き取っても湿気を含んでいます。このままにしておくとカビが生えたり腐ったりする恐れがあるのです。
屋外の水漏れであれば換気は不要ですが、屋内の排水管は湿気がこもりやすいため、しっかりと換気を行いましょう。
排水管の接合部のナットを締める
水漏れが発生している排水管を辿っていくと、ほかの管と接続されている接合部があります。ここはナットで固定されていることが多いので、ナットをしっかりと締めましょう。
ナットは衝撃や地震などで緩むことがあり、これが原因で水漏れが発生する場合があります。ナットの緩みが原因でない場合でも、将来的な水漏れを防ぐために締めておくとよいでしょう。
水漏れ箇所をテープでふさぐ
水漏れしている排水管にビニールテープを巻きつけます。隙間ができないように、ビニールテープを強く引っ張りながら5〜6周巻きつけましょう。
じゃばらホースに巻く場合は、じゃばらのらせん状に沿って隙間なく巻きつけます。接合部からの水漏れも同様にビニールテープで応急処置が可能です。
ただし、接合部の場合は後で本処置をする際にテープを取り外す必要があるため、過度に巻きすぎないように注意しましょう。テープを巻きつけ終わったら、巻きつけた部分を手で押さえてしっかり固定します。水を流して水漏れがないことを確認できたら、応急処置は完了です。
水漏れの原因は大きく分けて3つある
排水管からの水漏れは、基本的に3つの原因によります。そのため、適切な対処をするには、原因を正確に把握することが欠かせません。
劣化による水漏れ
排水管が劣化している場合、中に亀裂が入り、そこから水漏れが生じます。この場合の対処法は、自己癒着テープの使用がおすすめです。
このテープは伸縮性が高く、密閉性があります。水漏れ箇所に巻きつけて、漏れをふさぎましょう。テープを巻いた後は水を流して漏れがないか確認します。
また、劣化がひどい場合は、排水管を新しいものに交換する必要があります。交換作業は自分でも行えますが、作業前にじゃばらホースの内部の残存水や臭いに備えましょう。
排水管のつまりによる水漏れ
排水管がつまっていると、水が流れ込み、溢れて水漏れが発生します。この場合の対処法は、ラバーカップやパイプクリーナーを使用するのがおすすめです。これにより、水の流れが改善され、水漏れが止まるでしょう。
接続不良による水漏れ
排水管の接続部から水漏れが起こっている場合、内部に取り付けられたパッキンが劣化している可能性があります。この場合の対処法は、パッキンを新しいものに交換することです。
パッキンはゴム製であり、経年劣化により硬化し、水漏れの原因になります。交換したら、接続部を元の状態に戻し、水漏れが止まっているか確認しましょう。
どんなときに水漏れ修理業者を呼ぶべき?
自分で水漏れの対処をするか、業者に任せるかを決める際にはいくつかの要因を考える必要があります。
まず、自分で排水管の水漏れ対処法を行う際、作業内容や必要な部品に自信がない場合、またパッキンのサイズやじゃばらホースの種類が分からない場合は、専門の業者に依頼する方が安心です。業者は適切な部品を選定し、正確に修理を行います。
また、排水管の水漏れは非常に不衛生な作業であり、作業中には予期せぬ汚れや臭いに対処しなければなりません。このような状況に対処するのが難しい場合、業者に修理を依頼することで、自ら汚れることなく安心して修理を任せることができます。
さらに、排水管の水漏れが再発した際に迅速かつ確実に対処するためにも、業者に修理を依頼することが有益です。業者は適切な部品を使用し、修理作業後の保証も提供することがあります。
これにより、再発した場合でも安心して修理を依頼することができるでしょう。水漏れ修理に時間をかけたくない、失敗せずに確実に修理を済ませたいという要望にも業者は応えてくれます。業者は経験豊富な専門家であり、迅速かつ効果的に修理を行うことができます。
まとめ
水漏れ発生時は、応急処置を行いながら冷静に対処することが重要です。拭き取りや換気などの手順を踏むことで被害を最小限に抑えましょう。水漏れの原因は劣化、つまり、接続不良の3つに分かれ、それぞれに適した対処法があります。
自分で対処が難しい場合や不衛生な作業を避けたいときは、専門業者に依頼することが賢明です。業者は正確な修理を行い、再発防止策も提案してくれます。