水漏れの原因はどこ?チェックするべき場所を解説
普段と使用量が変わらないのに水道代が上がったという経験はありませんか。水道代が不自然に上がっている場合は、水漏れの可能性を疑うべきです。本記事では、水漏れの原因を探るためにチェックすべき場所について解説します。また、水漏れで無駄になった水道代の減免措置も紹介するので、この記事を読んでもしもの時に備えましょう。
水漏れが疑われる場合はまず水道メーターを確認
水道の請求額が急に上昇した場合、水漏れが原因の可能性があります。家族構成や生活スタイルの変化がないにも関わらず、料金が高額になった場合は、水漏れの疑いがあります。水漏れ箇所や原因が不明な場合は、まず漏水調査が必要です。
ただし、業者に依頼する前に、自身でもチェックすることが重要です。水漏れを疑った場合、まずは水道メーターをチェックしましょう。メーターを見て、水を止めた状態での使用量を確認します。水道メーターは一戸建てや小規模な集合住宅では屋外に埋設されており、玄関近くや駐車場などに設置されています。
集合住宅では、パイプシャフト内に設置されています。水道メーターの読み方を理解することも重要です。数字列は使用水量を示しており、アナログ式では上部の数字が千リットル単位で表示され、円形のメモリに針で指し示された数字は、10リットル単位や1リットル単位の使用水量です。
また、パイロットも重要で、水を使用するとアナログ式では円盤状のパイロットが回転し、デジタル式では液晶画面内に表示されます。水を出していないのにパイロットが動いている場合、どこかで漏水している可能性があります。
水漏れの可能性がある場所
水漏れの可能性がある場所をチェックする際には、家庭内の気づきにくい箇所も重要です。具体的なチェックポイントを以下に示します。
トイレ・トイレタンク
トイレタンク内の部品の故障や給水管・止水栓、ウォシュレットからの微量の水漏れが考えられます。便器の裏側の床が濡れているかどうかも確認しましょう。
浴室
浴室ではシャワーヘッドや蛇口からの漏水が起こりやすいです。とくに、止水ボタン付きのシャワーヘッドを使用している場合は、水を止めた後でも本体の蛇口を閉めることが必要です。
キッチン・洗面台
蛇口の先端や根元、キャビネット下のブレードホースからの漏水が考えられます。とくに、ホースが劣化や傷つき、過剰な曲げなどにより漏水する可能性があります。
屋外の水栓
散水栓や水栓柱周辺の湿り具合を確認し、冬場には凍結による破損も考慮しましょう。また、ガーデニング用のホースを接続している場合は、蛇口を閉め忘れたりホースが外れたりすることもあります。
給湯器
給湯器は水漏れが起きても気づきにくい場所に設置されています。経年劣化や凍結による漏水が考えられるので、定期的にチェックしましょう。
異音がする場所
給水管からの「シュー」という音が聞こえる場合、水漏れが起きている可能性があります。家中の水道を確認し、異音がする場所を特定しましょう。
無駄にした水道代は一定の基準を満たした場合、減免される場合もある
水漏れが原因となって水道料金が増加した場合、気づかない間に水が無駄に流れてしまった分の料金は支払いたくないのは当然のことです。個人の敷地内の設備は所有者が管理する責任がありますが、地中や壁内などの場所での水漏れは発見が難しく、故意や過失ではない損傷や故障によるものであれば、一定の基準を満たす場合には料金の減額や減免が認められることがあります。
たとえば、以下のような基準や条件が考えられます。
故意や過失ではない損傷・故障によるもの
地震や自然災害などの不可抗力によるものや、設備の老朽化によるものが該当します。水道の管理方法に問題があって故障した場合は、この要件を満たせない可能性が非常に高いです。
適切に管理していても発見が難しい場所での発生:
地中や壁内など、日常的な点検や管理では発見が難しい場所での水漏れが該当します。点検が簡単な場所の故障は、基本的に対象になりません。
漏水発見後、すみやかに修繕している
水漏れが発見されたら速やかに修理を行い、無駄な水の流出を防ぐことが求められます。この要件を満たすためにも、迅速な応急処置と修理業者への依頼を行いましょう。
条件・基準は自治体によって異なる
これらの条件を満たす場合には、自治体によっては水道料金の減額や減免が認められる場合があります。ただし、条件や基準は自治体によって異なるため、詳細な情報や申請方法については、お住まいの自治体のホームページや水道局などで確認する必要があります。水道料金の減額や減免を受けるためには、申請手続きが必要となります。自治体の指定する申請方法に従い、必要な書類や手続きを行うことで、水漏れによる料金増加分の取り戻しができます。
まとめ
水道料金の急増は、気づかないうちに水漏れが起きている可能性があります。このような状況では、まず水道メーターを確認し、水漏れの疑いがあるかどうかをチェックします。トイレや浴室、キッチンなど、家庭内のさまざまな場所で水漏れが起こる可能性があります。また、水漏れで無駄になった水道代は、一定の基準を満たす場合には減免されることもあります。しかし、条件や基準は自治体によって異なるため、詳細は自治体のホームページや水道局で確認しましょう。
水漏れの早期発見と適切な対処は、無駄な費用を節約し、環境への負荷を軽減するためにも重要です。